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GTK+/GLib 1.3.1 released


GTK+ および GLib の 1.3.1 がリリースされました。1.2.x 系用に書かれたコー
ドはそのままでは動かないので開発者向けです。

gtk-devel-list に流れた Owen Taylow のアナウンスから変更点の部分を翻訳
してみたので流します。

原文はこちら:
 <http://mail.gnome.org/pipermail/gtk-devel-list/2000-July/003961.html>

GTK+ 1.3.1 の変更点の概要:

* GTK+ はテキストの操作に Pango ライブラリを使用するようになった。GTK+ 
  ではすべての文字列は UTF-8 エンコーディングの Unicode になった。右か
  ら左へ書く言語、複雑なテキストの言語がサポートされた。

* 画像の読みこみや操作をする gdk-pixbuf ライブラリが GTK+ に統合された。

* GTK+ のオブジェクトシステムはそのほとんどが GLib に移り、GUI のコー
  ドが分離された。これにともない、多くの重要な強化がなされた。

* 新しいテキストウィジェットが同梱された。最初は Tk のテキストウィジェッ
  トの移植としてはじめられ、タグ、マーク、そして Unicode テキストのサ
  ポートといった Tk テキストウィジェットの機能が含まれている。モデル-
  ビュー操作をサポートし、Pango のパワーを最大限使うよう強化された。

* GDK ライブラリは複数のウインドウシステムをサポートするよう、大幅に書
  きかえられた。1.3.1 で完全に動くのは X11 バックエンドだけであるが、
  Win32、Linux のフレームバッファ、Nano-X、BeOS そして MacOS への移植
  も存在し、それぞれある程度は進行している。そのいくつかは GTK+-2.0 の
  リリースの際には作業が終了するだろう。

* 32ビットの座標系が GDK と GTK+ 全体でサポートされた(ウインドウシステ
  ムでサポートされていない場合はエミュレーションとなっている)

* ちょっとしたバグフィクスや強化がたくさん。非互換の変更については
  docs/Changes-2.0.txt に書かれています。

GLib 1.3.1 の What's New:

* GObject ライブラリが新たに追加され、GTK+ オブジェクトシステムに基づ
  いたオブジェクトシステムを含むようになった。

* Unicode キャラクタのプロパティを取得したり、canonical decomposition 
  の計算、結合文字の並べかえ、libuinicode に基づいた UTF-8 文字列の操
  作、などの関数

* GString が埋めこまれている NULL 文字も正しく扱えるようになった


* libtool 1.3.3 にアップグレード

* スレッドをフルにサポート (スレッドの作成、廃棄)

* BeOS port, BeOS dynamic modules.

* BeOS への移植。BeOS の動的モジュール

* Windows 版に対しての多くの改良

* OS/2 版の改良。OS/2 モジュールのサポート

* Double ended queue の実装

* スレッドセーフな乱数発生器 Mersenn Twister 

  KUSANO Takayuki <URL:http://www.asahi-net.or.jp/~AE5T-KSN/>