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Re: 共同作業の方法に関して


松澤です。

2012/8/31 Yasumichi Akahoshi <yasumichi@xxxxxxxxxxxxx>:
>  赤星です。既に ML に流れた話題に触れますが、題名で気づかれない可能性がある
> ため、新たにスレッドを立てます。
>
> http://mail.gnome.gr.jp/ml/gnome-translation/201208/msg00297.html
>
>  gnome-user-doc の作業要領について、コミッターの松澤さんの意思を確認して
> いなかったため、松澤さんの意図しないアップロードを行なってしまいました。
>  目的・作業方法について、私としては概ね了解なのですが、今後も似たような
> 状況が起こりそうな気がしますので wiki でまとめたいと思いますが、いかがで
> しょうか。とりあえず、松澤さんのコメントを wiki 用に整形しなおしただけですが、
>
> http://www.gnome.gr.jp/trac/wiki/%E7%BF%BB%E8%A8%B3/%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BD%9C%E6%A5%AD
>
> で作業していこうと思います。(チケット作ったほうがいいですか?)
>

ありがとうございます。
私がやろうと思いながら、さぼっていました。たいへん恐縮です。。。
ひとまず、お礼まで。

チケットは要らないかな、と思います。
どんどん練り上げられていくものでしょうし、クローズする基準もよくわからないので。


それと、私からお願いしたことに関連して、即席ですが簡単なお助けツールを作成してみました。
https://github.com/jmatsuzawa/gud-helper
READMEにも書いていますが、ツールはふたつあります。

* gud-fmt-po
これは、いくつかの整形を自動で行います。
msgmerge --no-location --nowrap --previous以外にも、ヘッダーをorigin/master
のja.poと同じものにする、などやっています。
何か翻訳ツールを利用している場合、ツールがヘッダーを勝手に書き換えることはよくあると思います。これを手で修正するのは面倒だと思うので、その点で楽ができます。
パッチ作成時にご利用ください。

* gud-add-location
これは po にロケーション情報を付与します。
今回、ロケーション情報を意図的に落としているので、翻訳作業中に不便に感じるかもしれません。
これを使うと、ソースツリーからpotを生成して、そこからロケーション情報を付与したpoを生成します。
これはあくまで翻訳作業用の一時的な目的でご利用ください。
なお、内部で make pot (Makefileがなければautogen.shから) を実行します。

使い方などはREADMEを参照するか、各コマンドに -h オプションを付けると使用法を表示します。
それぞれ使う必要はないものですが、もしお役に立てるようなら使ってやってください。


>  それで早速、提案を一つ。「potをmsgmergeしない」についてですが、
>
potのmsgmergeについて、私の書き方がちょっとわかりにくかったので、改めて一番重要な点を述べさせてください。
「Damned Lies (D-L) の po は使わないでください」
ということでした。
D-Lのpoは、git.gnome.org(g.g.o)へのコミットをトリガーとして、随時更新されています。
メッセージの抽出元となるソースファイルが更新されれば、D-Lのpoに現れるメッセージも自動的に更新されます。
つまりg.g.oのja.poには変化がないのに、D-Lのja.poは、ダウンロードしたタイミングによって内容に差分が生じる、ということです。
これ自体は、常に新鮮なpoが簡単に取得できるというメリットと言えますが、複数人の作業をマージする場合には、支障となります。
そういう意味で、ja.poのコミットよりも新しいコミットから生成されたpotをマージすると、他の作業者との内容に差分が生じうるので、そういうのはやめてください、という意味でした。
逆にいうと、何か理由があってpotをマージしたい場合(一時的にロケーション情報を付与したいとか?)、ja.poのコミット時点のpotをマージするのは問題ないと言えます。


> * pot を msgmerge した結果は作業用の work.po に出力する
>
> (例) $ msgmerge ja.po ../gnome-help.pot > work.po
>
> ※ 出力ファイルの指定は、-o を使ってもよい
>

ここで、../gnome-help.pot は make pot で生成されるファイルのことですね。

> * 直接の編集は work.po を使う。
>
> * work.po は、compendium として  ja.po に取り込む。
>
> (例) $ msgmerge --compendium=work.po --no-location --no-wrap --previous
>  -U ja.po ja.po
>
> ※-U は ja.po を直接更新してしまう場合
> ※こうすることで ja.po の msgid が古い部分があっても影響がない(意図伝わりますかね…)
> ※ただし、未訳以外を修正した場合は、取り込まれない。
>
> * work.po は、リポジトリに取り込まないように注意
>
> * git diff で関係ない部分に差分が出てないか確認する
>
>  事実誤認等があれば、ツッコミのほどよろしくお願いします。
>  「未訳」の翻訳にしか使えないので場合分けしないとダメなのが難点ですかね。
>
これはただの質問で、ちょっと教えていただきたいのですが、
今回の作業compendiumを利用すると、それを使わない場合にたいするメリットって何なのでしょうか?
私自身がこの機能を利用したことがないので、実際的な利用目的があまり掴めていません。


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Jiro Matsuzawa
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