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author (Re: gnomeicu.sgml translation)


最初に「author = 作者」を指摘した工藤です。

私が最初にした指摘は『author は「製作者」ではなく「作者」の方が
一般的かと思います。』というものです。

これを指摘したのは、
・「製作」だと組み立てるようなイメージがあり、ソフトウェアの author の
 訳としてはおかしい。
・辞書で author を引いたら「作者」があった。(製作者はなかった)
・ソフトウェアの「作者」は聞いたことがある。
といった考えからです。
もし「制作者」が使われていたらコメントしなかったかもしれません。
#あらためて考えると「一般的」というには根拠が浅すぎでした。<(__)>

「作者」という言葉は、「制作者」だけでなく「著者」、また「製作者」や
「創造者」など、おおよそ「何かを作る人」を表すとても広い意味を持った
便利な言葉だと思います。

  野口さん> かなり大袈裟に言うと、"author" という語には、「このプログラムのア
  野口さん> ルゴリズム、インタフェース、変数名に至る全てのものが、自分の意思や思想
  野口さん> を反映したものである」という意味が込められている、と私は思っています。

  野口さん> 特にフリーソフトウェアの場合、「自分は他人からの設計書や指示に従ってただ
  野口さん> キーをタイプする coder などではなく、自らの欲求に基づいてこのプログラ
  野口さん> ムを生み出して(書いて)いるんだ」という「夾侍」というか。
この野口さんの意見にはおおむね賛成です。
「制作」は、映画とか番組それからwebページなどに使われますよね。
どうしても「大勢で一つのものをつくる」とか「作品(コンテンツ)をつくる」という
イメージが先にでてきて、プログラムにはそぐわないような気がします。

  野口さん> 私はむしろ、本来の訳としては「作家」というのが最も的確だと思っています。

「作家」となると「小説家」のような気がしませんか?
そう考えるとプログラムの author の訳としては「著者」とか「著作者」が
似合うと思います。著作権がらみの文章で author がでてきたら「著作者」に
すべきなのかもしれませんね。

うぅーん。「作者」っていろんな意味を含んでいて便利だと思うんですけどね。
-- 
くどう・たかゆき