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Re: gtk+リファレンスマニュアルの翻訳に関して作業着手前の質問


こんにちは、相花です。

At Mon, 21 Jul 2003 12:19:57 +0900,
Kosuke Yagi wrote:
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> みなさんこんにちは、kosukeと申します。初めまして。
> 
>  gtk+2.x系のリファレンスマニュアルの和訳版を探していたのですが見つか 
> らなくて、じゃ、自分で翻訳してみようかと思いたち、うろちょろしていてこ 
> こにたどり着きました。

good idea! です。

> で、質問なんですが
> ・gtk+リファレンスマニュアルの翻訳に関してはここのMLで良かったのでしょ 
> うか?もし他に相応しい場所があるようでしたら紹介していただければ助かります。

自分が GTK+-1.2 リファレンスの翻訳をした際は
ここ <gnome-translation@xxxxxxxxxxx> と GTK+-ML <gtk-user@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
の双方に (個別に) だしました。
残念ながらここではなく、GTK+-ML にて査閲してくれた方がおりました。

> ・既にgtk+2.x系のリファレンスマニュアルの翻訳作業に取りかかられている 
> 方はおられますか?とりあえずこのMLの過去ログを検索かけてみましたがうま 
> く引っかからなかったです。

え〜と、自分が知る限り
GTK+-2.2.x 版の GTK+ Reference Manual の日本語訳はないと思います。

> ・翻訳作業に際して作業手順や注意事項等紹介してある情報はどこか無いでしょうか?
>
>  いままで、翻訳をやろうなどと考えたこともなかったので、右も左もわから 
> ない状態ですが、わかる範囲で教えていただければ助かります。

ちなみに、本ユーザ会にはないです :<)

翻訳作業と一口に言いますが、自分の経験からすると
ドキュメントという一つのプログラムを作成していくのと同じ位の作業になります。
これぞ、というステップは私の知る限りどこにも無いと思います。

試行錯誤するケースがでてくると思いますが、
そんな試行錯誤して自分が行ったステップとして:

- 翻訳用ツール (jade, gtk-doc, libxml/libxslt) 等を自分の環境にインストール
  `opnejade` とかで日本語が使えるかどうかは知りません。
  日本 KDE ユーザ会のページを参考にしてみて下さい。
  docbookの翻訳方法: http://www.kde.gr.jp/help/docbook.html
  gtkdoc ツールは最新版 (gtk-doc-1.0) にした方が良いでしょう。
  gtkdoc は "ドキュメントのコンパイル" で必要なツールです。
  libxml/libxslt とかは XML ドキュメントを扱うツール (xmlproc) を提供します。
  どんなツールが required されているかは、下にある
  "ドキュメントのコンパイル" の Makefile を見るのがてっとり早いと思います。

- ドキュメントの翻訳/修正
  ドキュメント内に埋め込まれるコードやヘッダ情報はソースコードを直に見るので
  GNOME CVS から GTK+ を checkout して最新版を取得する。
  そのため、バージョンはある程度 Fix した方が良いです。
  査読向けに原文をコメントアウトして訳文をその下に記述するのが良いと思います。

- ドキュメントのコンパイル
  これは GTK+ のソースの中にある Makefile (gtk+-2.2.1/docs/reference/gtk/Makefile) とかが参考になります。
  注意する点として、gtkdoc の最新版は UTF-8 エンコーディングなので
  自分が訳した EUC-JP エンコーディングを一度 UTF-8 にエンコードし直して
  gtkdoc ツール (gtkdoc-mkdb) で HTML に変換します。
  このあたりの流れも `make -n` とかしてざっと見ると分かると思います。
  その流れを Makefile にするとか、スクリプトにするとかすると便利です。
  GLib-2.2.x 版の GLib Reference Manual を訳した際のスクリプトは次のとおりです
  (オプション群は完全に動くかどうかは分かりません)。
  http://61-21-60-232.home.ne.jp/cgi-bin/cvsweb.cgi/glib-2.2.x-refs/glib/makedoc.sh?rev=1.7&content-type=text/x-cvsweb-markup&cvsroot=%a5%c9%a5%ad%a5%e5%a5%e1%a5%f3%a5%c8

- HTML の公開
  このメーリングリストに投げてくれれば、当サイトにて公開することは可能です。

ドキュメントを管理するのも、プログラムと同じで CVS なり subversion なり使うと便利です。
慣れるまで試行錯誤の連続だと思いますが、がんばって下さい。

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(相花)