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Re: poを読んで気になった翻訳スタイルについて


西堀さん、皆さん
松澤です。

貴重なご意見ありがとうございます。参考になります。
西堀さんご意見について、1点確認したいことがありますので、
再度ご教示いただけるとたいへん嬉しいです。

2011年2月27日14:03 Kiyotaka NISHIBORI <ml.nishibori.kiyotaka@xxxxxxxxx>:
> は「フォルダ」と画一的に訳出すると、原文を知らないユーザは似通った項目で「ディレクトリ」と「フォルダ」との表記揺れを感じ、「ディレクトリとフォルダの違いは何?」というような疑問を抱かせることになるでしょう。
> 原文レベルの表記揺れは翻訳で表記統一を図るべきだと思います。したがって "directory" を 「フォルダ」に、また "folder"
ここについてなのですが、
a1. 混在がユーザーを混乱させてしまう
a2. 原文の表記揺れを翻訳で統一させる
a3. ユーザー(地域の)が幸せになる
これは原文が拙劣なのであって、翻訳で改修することではなく
原文自体を直すべきだと、私は考えます。
したがって、
b1. 混在がユーザーを混乱させてしまう
b2. その点をバグ報告する
b3. (たとえば) "directory"を"folder"で統一する
b4. 翻訳がそれに追従する
b5. ユーザー(地域を問わない)が幸せになる
という段取りを踏むのが正解なのではないかと考えております。

仮に、b2のバグ報告の結果として、
「いやいや確かに分かり辛いけど、これはわざと使い分けてるんですよ、そこは譲れないよ」
という反応が返ってくるならば、翻訳で統一させると原文の意図を損ねてしまうので、
それは誤訳になってしまうと考えます。

翻訳で改修するのではなく原文を直すべき、という考えについて、
ご意見をお聞かせください。


> GUI
> を用いるアプリケーションは概して「フォルダ」で統一するのが妥当かなと思います。文字とアイコン(フォルダのアイコンは紙をまとめて保管する、まさに「フォルダ」の形をしていることが多いです)との統一性も図れますので。しかし、GUI
なるほど。
デスクトップメタファーを考慮すると、確かに「ディレクトリ」よりも
「フォルダ」の方がより直感的ですね。
この点については賛同いたします。

ありがとうございます。




2011年2月27日14:03 Kiyotaka NISHIBORI <ml.nishibori.kiyotaka@xxxxxxxxx>:
> 西堀です。 「『ディレクトリ』と『フォルダ』」について私見を述べます。
>
> - 同一アプリケーションで原文に "directory", "folder"
> の両方がある場合は、原則として「フォルダ」または「ディレクトリ」のどちらかに統一する。アプリケーション上で統一されていれば良い。
> -
> 原文が意図的に表記を異にしていると翻訳者が判断した箇所は、統一外の表記でもかまわない。ただし、その項目はアプリケーション上でその表記に統一されていなければならない。
> -
> デスクトップアプリケーションでの表記は「フォルダ」に、開発系・システム系など(おもにコマンドラインから実行する)技術系アプリケーションでの表記は「ディレクトリ」に統一するのが妥当ではないか。(判断は翻訳者に任せる。)
>
> 松澤さんにご紹介いただいた [2] の議論の背景として「現状、同一プロジェクト(アプリケーション)の原文レベルで "directory" と
> "folder"
> の表記揺れの可能性がある」ということが推測できます。プロジェクトに参加している開発者の言語・文化・経験・考え方は個々で違うわけですからその可能性は高いのではないでしょうか。原文の表記が揺れている場合、"directory"
> は「ディレクトリ」、 "folder"
> は「フォルダ」と画一的に訳出すると、原文を知らないユーザは似通った項目で「ディレクトリ」と「フォルダ」との表記揺れを感じ、「ディレクトリとフォルダの違いは何?」というような疑問を抱かせることになるでしょう。
> 原文レベルの表記揺れは翻訳で表記統一を図るべきだと思います。したがって "directory" を 「フォルダ」に、また "folder"
> を「ディレクトリ」とする場合も許されると思います。ただ原文の意図や出現箇所によっては、統一外の表記を用いるべき局面があるのも確かでしょう。そのあたりは個々の
> msgstr ごとに検討すべき問題かと思います。
>
> GUI
> を用いるアプリケーションは概して「フォルダ」で統一するのが妥当かなと思います。文字とアイコン(フォルダのアイコンは紙をまとめて保管する、まさに「フォルダ」の形をしていることが多いです)との統一性も図れますので。しかし、GUI
> を用いていても、例えば開発系のアプリケーションなどでは「ディレクトリ」で統一したほうが合理的な場合もあるかもしれません。これもケースバイケースで、個々のアプリケーションでどちらにするか検討する必要があると思います。
>
>
> 西堀 清貴
>
> 2011年2月26日18:44 Jiro Matsuzawa <matsuzawa.jr@xxxxxxxxx>:
>>
>> 各位
>>
>> 松澤です。
>>
>> gedit2.30のja.po [1] を読んでいて、気になる点が2つ見つかりました。
>> 観点としてはgedit固有のものではありません。
>> 私の知識不足に由来するものもあると思いますが、
>> ご確認、ご教示お願いします。
>> (ものによっては翻訳スタイルとして明文化が必要かもしれません。
>> その場合は、以前草野さんが俎上にあげてくださった
>> スタイルガイド策定の方で議論すべきかもしれません)
>>
>>
>> 1. 「ディレクトリ」と「フォルダ」の訳出基準
>> 現状 "directory" に対する訳語として
>> 「ディレクトリ」と「フォルダ」が混在しています。
>> --以下 事例--
>> #: ../plugins/snippets/snippets/Exporter.py:82
>> #, python-format
>> msgid "Target directory \"%s\" does not exist"
>> msgstr "対象ディレクトリ \"%s\" が存在しません"
>>
>> #: ../gedit/gedit-io-error-message-area.c:262
>> #, c-format
>> msgid "%s is a directory."
>> msgstr "%s はフォルダです。"
>> --以上 事例--
>> gedit分を概観した限りでは「フォルダ」と訳す傾向にあるように見えます。
>> "directory"を「フォルダ」と訳すかどうかの判断基準は明文化されているのでしょうか?
>> (反対に"folder"を「ディレクトリ」と訳した例はみつけられませんでした)
>>
>> なお、<ディレクトリ>の記号表現として"directory"を使うべきか"folder"を
>> 使うべきかについては、原語レベルでの議論もあるので [2] 、"directory"を
>> 「フォルダ」と訳出するのは、原語の意図を損ねる可能性があるため懸命だとは思えません。
>>
>> (使い分けのよくわからない混在はバグとみなせるのでどちらかに統一すべき
>> だと思いますが、ここではそれを問題にしていません。)
>>
>>
>>
>> 2. キーボードアクセラレーターの表示位置
>> これは単純に私が自覚していなかっただけで、ご教示ください、という話ですが、
>> 日本語上のニーモニックは末尾に配置するものと思い込んでいたのですが、
>> 必ずしもそうではないようですね。
>> --以下 事例--
>> #: ../gedit/dialogs/gedit-preferences-dialog.ui.h:26
>> msgid "_Add..."
>> msgstr "追加(_A)..."
>> --以上 事例--
>> 私の今までの認識では、上の事例では、
>> msgstr "追加...(_A)"
>> とするものと考えておりました。
>> また、他のpoに対して調べてみると、以下のように中央に配置するものも見つかりました。
>> msgid "_Build (%s)"
>> msgstr "ビルド(_B) (%s)"
>> (anjuta.gnome-2-32.ja.po [3] より)
>>
>> ニーモニック配置位置の基準があれば、ご教示ください。
>>
>>
>> [1] http://l10n.gnome.org/POT/gedit.gnome-2-30/gedit.gnome-2-30.ja.po
>> [2]
>> http://mail.gnome.org/archives/gnome-doc-list/2010-December/msg00049.html
>> [3] http://l10n.gnome.org/POT/anjuta.gnome-2-32/anjuta.gnome-2-32.ja.po
>>
>>
>> --
>> Jiro Matsuzawa
>> GPG Key ID: 0xECC442E9
>> GPG Key Fingerprint: E086 C14A 869F BB0E 3541 19EB E370 B08B ECC4 42E9
>
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Jiro Matsuzawa
GPG Key ID: 0xECC442E9
GPG Key Fingerprint: E086 C14A 869F BB0E 3541 19EB E370 B08B ECC4 42E9