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Re: GNU のライセンスの翻訳について


岩井です。

2012年10月16日 23:30 Yasumichi Akahoshi <yasumichi@xxxxxxxxxxxxx>:
>   私も GNU のライセンスは原文以外は正式なものとして認めてられていないという認識であり、
> 松澤さんの原文のままとするという意見に賛成です。

「ライセンス」を訳さないということには同意しますが、
「どのようなライセンスであるのか」という情報は訳すべきであると考えています。

今回の発端となっている箇所は以下のような文章です。

| This program is free software; you can redistribute it and/or modify
| it under the terms of the GNU General Public License as published by
| the Free Software Foundation; either version 2, or (at your option)
| any later version.
|
| This program is distributed in the hope that it will be useful,
| but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
| MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
| GNU General Public License for more details.

これは(GNU GPL2内にも存在している文章ではありますが)これ自体は
ライセンスではありません。《END OF TERMS AND CONDITIONS》の後に
記されている《How to Apply These Terms to Your New Programs》に書かれた
お勧めの記述方法に過ぎません。
# つまり、「ライセンスはGNU GPL2である」ということを記すための
# 別の表現も許容されているということ。

たとえば、私が何らかのソフトウェアをリリースしたときに「ヘルプ」内などで
「このソフトウェアのライセンスはGNU General Public Licenseバージョン2です。」
と記述したとき、その箇所が他言語に翻訳されないことは非常に残念にも思います。

一方、このような内容は誤訳はすべきではないということには同意できます。
(翻訳するのであれば)何らかの施策は必要でしょう。
たとえば以下のようなものはどうでしょうか?

 - 事前に「英文とそれに対する日本語訳文」を審査しておく
 - 審査が終わっている「英文」に対しては、それに対応する「日本語訳文」を入れる
 - commit前やcommit時にチェックをかけるプログラムを用意し、それを用いる

もちろんチェックをかけるプログラムを誰が作るのかという問題などはあります。
それが運用できるようになるまでは翻訳しないということで良いのではないかと。

-- 
いわい