> 西堀です。
>
>> * 分かち書きの基準
> 私は、分かち書きの基準は赤星さんがおっしゃるように「誤解が生じるおそれがある場合」とするのが妥当かなと思います。
>
> カタカナ複合語は、原文(英語)の個々の単語の発音を日本語の50音に置き換えてカタカナ表記して並べたものです。この中に中点等のセパレーターを挿入する意義は、語句の区切りを明示して日本語として意味的・視覚的に分かりやすくすること、別の言い方をすれば、単語と単語のつながりを明示することで日本語として分かりやすくすることだと考えます。どのように区切るのか(あるいは区切らないのか)は、原文の単語が日本語として定着しているか、単語がどのように組み合わされているのか等を考慮する必要があり、個々の語句で判断せざるを得ないでしょう。翻訳者が「誤解が生じるおそれがある」と判断した場合はセパレーターを挿入してもかまわない、翻訳者の判断に不服あるときは意見する、とするしかやりようがないように感じます。その議論の中で何らかの法則なり基準なりが見出せたらいいんじゃないでしょうか。
>
> 単語の数やカタカナの文字数で分かち書きするかどうかを判断するのは上述から難しいと感じています。
> 例えば、 "graphical user interface" は「グラフィカルユーザーインターフェース」でも問題ないはずです。 一方 "Sticky
> key" は「スティッキー・キー」とセパレーターが必要になるでしょう。
> 単語数や文字数が多くなれば必ずセパレーターが必要になる、とはいまのところ言いきれません。
>
> 西堀 清貴
>
>
>
> 2011年7月30日1:37 Jiro Matsuzawa <
matsuzawa.jr@xxxxxxxxx>:
>>
>> 松澤です。
>>
>> カタカナ複合語の扱いについて、スタイルや基準を明文化するというのには賛成です。
>> 付ける/付けないでけっこう揺れがあったりしますし、そのあたりを決めておけば訳語も
>> 一定しますし、翻訳する人もいちいち悩まなくていいので、良いでしょう。
>>
>> * セパレーターは何を使うか
>> 分かち書きのセパレーターとして中点はよく使われてきた実績がありますが、スペー
>> ス(U+0020)など他にも候補はあります。たとえばMSだったかはスペースを使うこと
>> を明文化していたと記憶しています。
>> 実際、スペースを使った例はGNOMEにもあります。
>> いずれも一長一短あって(第三のものも含めて)何が適当かは判断しかねていますが、
>> どちらかというとスペースの方に傾いています。
>>
>> * 分かち書きの基準
>> 分かち書き自体は日本語表記との相性がいい訳ではない(と私は思っている)ので、極
>> 力使わないようにしたいというのは賛成です。一方で区切りがないと読みづらいとい
>> うケースもご指摘通りあるので、付ける/付けないをできるだけ悩まずに決められるよ
>> うにしたいです。「誤解が生じるおそれがある場合」ではどうしても恣意的になって
>> しまいます。
>> たとえば、
>> - n単語以上連結する場合は区切る
>> - n文字以上になる場合は区切る
>> など。
>> もちろん慣習的に区切らないというのもあるので、その辺の判断は使用例の多寡で決
>> めればよいでしょうか。(反対に慣習的に区切る、というケースはパッと浮かびませんね)
>>
>> * 分かち書きをしない工夫
>> ようするにむやみにカタカナ訳語を連続させないようにしませんか、ということですね。
>> たとえば「バージョン・コントロール・システム」ではなく、バージョン管理システム」
>> にする、とか。
>> これは少し話題が違う気もするので、ほっといていただいても構いません。
>>
>>
>> --
>> Jiro Matsuzawa
>> E-mail:
>>
jmatsuzawa@xxxxxxxxxxxxx
>>
matsuzawa.jr@xxxxxxxxx
>> GPG Key ID: 0xECC442E9
>> GPG Key Fingerprint: E086 C14A 869F BB0E 3541 19EB E370 B08B ECC4 42E9
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