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Re: 「コンパイラ」の長音付与
- To: 翻訳作業者向け <gnome-translation@xxxxxxxxxxx>
- Subject: Re: 「コンパイラ」の長音付与
- From: Yasuaki Taniguchi/谷口康明 <yasuakit@xxxxxxxxx>
- Date: Sat, 7 Jan 2012 19:35:21 +0900
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谷口康明です。
2012年1月7日8:12 Yasumichi Akahoshi <yasumichi@xxxxxxxxxxxxx>:
> * JIS の縛りは、規格表を書く場合に限られる。
> * 内閣告示とそれを受けた JIS の改正では、省略することも間違いではないという
> スタンスである。
>
> # 「JIS Z 8301」表G.3の題名が「外来語の表記に語尾の長音符号を省く場合の原則」
> # と「省く場合」となってますね。
> この辺を踏まえて gcc, binutils 側の対応をどう考えるかというところも今一度
> 谷口さんに確認したい気はします。
>
>> 1. 原則として長音付加
>> 2. 法令や規格で定義されている用語を、その対象分野で用いるときは定義に従う
>> です。
私自身は表記のゆれというのを許容する立場です。
また、JIS Z 8301 は全く意識をしていませんでした。なぜなら、JIS 規格は A から Z で分野が
異なり (Zは 8301のようにそのほか全般というものがありますが)、情報処理の規格としては JIS X ????
という番号で規定されているからです。
実際に私が言われて困るのは
* GCC の C ドライバーで「プログラム言語C」以外の表記をすること、
* GCC の C++ ドライバーで「プログラム言語C++」以外の表記をすること、
* そのほか Fortran, Java でも同様、
です。
私が実際に翻訳しているものもゆれが発生しています。
* 文書の先頭につける header はヘッダーとする、
* C, C++ のヘッダファイルの意味で header が使われている場合はヘッダとする
などです。
適切な方法としては
(1) 翻訳者は翻訳対象のアプリケーションが何をするか理解する、
(2) 関連する日本語の正式規格があるか調査する、
(3) アプリケーションが正式規格に準拠すべきかどうか判断する、
(4) (3)の結果に従い長音付加を決める、
です。
GCC は規格への準拠が必須であると考えていますので、迷ったときにはJIS 規格を参照しています。
それ以外のアプリケーションでは開発ツールであっても無理に合わせる必要が無いのでは
ないかというのが個人的な意見です。
# POSIX なんかは日本語翻訳規格が無いので m4, grep, sed などは長音記号をつけるように
# しています。lex (flex), yacc (bison) などは原文を読んでいる途中でまだ手がつけられていないのですが、
# 訳すときは長音をつけることになるでしょう。
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Yasuaki Taniguchi (谷口康明)
yasuakit@xxxxxxxxx
yasuakit@xxxxxxxxxxxxxxxxxx